叫び‥山頭火写生俳句⑴

2018年09月04日

詩へ高めたい自由律

尾崎放哉が嘆き叫んだ 咳をしても一人
放哉に山頭火が和した 
鴉啼いてわたしも一人

ここで私がイメージする自由律を述べておきたい。一人で完結しづらい自由律。嘆く放哉だけでは詩にならず、励ます山頭火だけでも詩になりにくいが、「鴉啼いて」は人間性を見ていて詩になっている。自由律は嘆き節あるいは傲慢節に陥る危険が高いし、詩でない禅問答のそもさんに陥りやすい。

いっぽう有季定型は起承転結とか序破急と言っていいストーリー性を具えやすい。殊に私が好きな俳句にはドラマがある。ドラマは悲劇でないほうがいい。達成感に満ちた作品ほど輝いて当然でしょう。
乳母車夏の怒濤によこむきに の句は何気ない日常の一コマだがドラマチックだろ?

日常の暮ししてる人を襲った怒濤
だよ。つまり事件に見舞われた。事件を悲劇に終らせちゃ悦べないだろ?激しいのを見舞われて大切な乳児か幼児か老母か‥とにかく何がなんでも護らなきゃいけない。ひっくり返ったら大変と必死に堪えて無事だった‥だけどほんとに危かった。

だから、放哉ののほうは絶望的で、山頭火のには希望が見える。自由律をクイズ「そもさん」レベルへ堕とすべきでない。の高みへと昇ったときには自由律も人間のモノになるのでなかろうか。そんな想いの私なのです。



abcd_tya at 17:25│Comments(2)‥the talk (恣) 

この記事へのコメント

2. Posted by 猫星's 守   2018年09月04日 18:02
人の俳句を読むのは楽しくていいのですが、自分で詠むのは中々です。その点、甘んさんはお得意に見えて羨ましいです。私のブログが少しでもお役に立てたら嬉しいです。「ココ違うだろ」とかも、どんどん仰ってくださいね。よろしくお願いします。
1. Posted by 甘ん   2018年09月04日 17:37
こんにちは。

勉強になるので遡って拝見しております。
3つのランキングも応援しますね。

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